夜  話  
「呼んだか?」


突然、耳元でそう囁かれて。


わたしの心臓は飛び出しそうなくらいに、跳ね上がりました。


「皎っ!」


声の聞こえてきた方へと顔を向けながら、わたしは叫ぶように彼の名を呼び、窓辺から身を乗り出すようにして。


彼の姿を探しました。



「そんなに、乗り出すな。危ないぞ。」


すぐ隣でそう言いながら、皎はわたしの身体にそっと手を回して、わたしを支えてくれました。


皎の姿を求めて、わたしは思わず身を乗り出し過ぎていたのです。


「悪かった。」
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