夜  話  
「……そうだな。お姫さまのお気に召すお話だと良いけどな。」


皎も付き合って、そんな風におどけて言ってくれます。


わたし達は顔を見合わせて、どちらともなく吹き出して笑ってしまいました。




「……今日の仕事は、ものすごく大事な用事だったんだ。」


笑いが治まった後、皎はそう言いながら話しはじめました。


「ずっと長い間ふたりの神様が願い続けていた事を、滅多にこの世界へは干渉しない大神様が聞き届けられて、叶うことになったんだ。
その手伝いを出来るなんて、滅多に出来ることじゃない。
……けど、そのせいで遅くなってしまったんだからな。」


だから全部話すよ、と。


そう言って皎は話し始めてくれたのでした。
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