夜  話  
「ふぅん?」


視線はまだ射ぬくような鋭さを残しているものの、リョウキの表情には愉しさを感じているような雰囲気が浮かんだ。


「その名を名乗るんなら、悪い奴じゃなさそうだよな。」


そう言ってリョウキは歩み寄り、カリョウの身体に触れた。


そうして、カリョウが告げた真名を唱える。


その瞬間に、カリョウは自分がリョウキに存在を拘束されたことを認識した。


「人間の中に、俺を縛るようなチカラを持つ奴がいるなんて、聞いてないぞ。」


驚愕したカリョウの言葉に、リョウキは笑顔を浮かべた。
< 221 / 414 >

この作品をシェア

pagetop