夜  話  
そして、気が付いたときには。


カリョウは人間の集落で『火』というものの使い方を教えていた。


そうして、それは。


それまで、闇に怯え。


寒さに震え。


獣達にただ蹂躙されていた人間達が。


ただ、神様に創られただけの存在から、知らず変わってしまった瞬間でもあった。


自らの秘術のひとつを与えてしまったカリョウは、しかし。


あることに気付いていた。


そう。


自分に感謝した人間達が、自分をまつり、誉め讃えるほどに、自分のチカラが強大なものとなり、存在としての能力が増すという事に。
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