夜  話  
「リョウキッ!」




カリョウはその分身である炎でリョウキであったモノを焼き尽くしながら、慟哭した。


そして、どんなことをしてでも、この手の中にその身体を再び抱く事を堅く誓った。


カリョウは人間の祈りのチカラを得て、どんどん強大な存在へと変化していき、更なる大きなチカラを求めて大火を何度も起こした。


大きな炎が人間世界で燃え上がる度に、カリョウはまたチカラを得た。


それはただ、リョウキの為に。


再びリョウキに巡り逢う為に。




ただ、それだけの為にカリョウは地上に大火を起こし続けた。
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