夜  話  
「しかし神々の籍には、空いている籍など既にないに等しかった。
カリョウ、お前の属する火の一族は特にな。」


チカラを求めるあまりに、一族であった者達のチカラさえ、取り上げ吸収してしまっていたカリョウであった。


「涼姫に籍を譲り、いるべき場所を作ってくれたのは冬の眷属の者だった。」


大神様はそう言いながら、いとおしそうにリョウキを見やった。


「末席でしか用意は出来ないがと断りながら、雪と氷を統べる役を涼姫に与えてくれたのだ。」
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