聖夜聖戦!
「お前達、声がどんどん大きくなってるんだよ! 近くで人の噂をしているんじゃない! 気が散るだろうがっ!」

そう言って今度はノートを投げてくる。

べしんっ!

「ふがっ!」

今度はハズミの顔面に直撃。

みな、器用に避けたからだ。

「うぐぅ~」

うなってしゃがみこんだハズミに、ソウマは優しく頭を撫でてやった。

「ずっ随分、殺気立っていますね。マカ」

「予定が思ったより立て込んでて、目が回る! おかげで冬休みはずっと徹夜予定だ!」

落ちたケータイとノートを回収し、すぐにまた仕事を始める。

「今年は特に、事件が多かったからな。長老共からネチネチ言われているし…」

「は~。…じゃ、アオイとのデートはやっぱり、前倒しね」

「キシもだな…。どうやって説得しよう…」

ルナとヒミカは深く息を吐いた。

しかしその言葉を聞いて、ハズミは顔を上げた。

「えっ? それってもしかして、クリスマスのこと?」

「「それ以外に何があるの?」」

二人の声が、キレイにそろった。


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