聖夜聖戦!
「えっ!? クリスマスって、血族、パーティーしないの?」

ハズミのその言葉に、血族のマカ・ルナ・ヒミカ・ソウマはあきれた表情になり、マミヤは手で目を覆った。

あまりに場違いなハズミの発言に、目眩がしたのだ。

「…ハズミくん、わたしも400年以上生きているけど、血族でクリスマスパーティーをした記憶は無いわ。もちろん、記録もね」

「大晦日と正月ぐらいなら、酒を飲んで騒いだりもするわよ。それでガマンなさい」

「そうですね。クリスマスというイベントは、血族では無関係ですから。祝いたいのなら、前倒しでこっちでパーティーしましょうか? ケーキやチキンぐらいは用意しますよ?」

「ソウマさん…!」

ソウマのあたたかな言葉にハズミは立ち直りかけたが…。

「あっ、私はパスな」

「何でっ!?」

振り返って見たマカは、冷静な顔をしていた。

「終業式が終われば、すぐに実家に向かう。それまでの予定ももう埋めてしまったんだ。ミナ達とのクリスマスパーティーにも参加するし」

「何でそっちは良くて、こっちがダメなんだよ!」

「あっちは表の世界だ。闇の世界にばかり顔を出していたら、バランスが悪くなる」

きっぱりと言い放ったマカに、ハズミは思いっきり打ちのめされた。



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