my catty girl~もし私がネコになっても~
ああ…
どうしよう。
気にしたくないのにどうしても…気になる。密かな嫉妬心があることに自分自身でも幻滅する。
ううん、密かでも何でもない。ただ悔しくて寂しい。
こんな風に嫉妬して動揺する自分も嫌い。
今ここでこうして笑っていたって、明日にはあのコの所に行くのでしょう?
今はただ黙って歩くことしかできない。
「…春乃、今日、変だよ」
…
「何かあったんだろう?」
…言えない
言えないよね。
私はいつもあなたにとって面倒な存在にならないようにしてきた。
だってせっかく知り合えて、せっかくこんなに好きになれたのに、嫌われたくはなかったもん…
学ももしかしたら私のことを…って思えていたのに、そうだったらいいなって…
それなのに私はバカだなぁ
自信がないからって
かっこ悪い思いしたくないからって
自分から
「私、帰るね。私…ごめんね…もう…誘ったりしないで」
こんなことを口にするなんて―。