アタシの弟。



にこやかに微笑みながら、自己紹介をして手を差しだし握手を求めた。


その声は、さっきの「綺麗なお方でしょう」って言ってた声と全く同じ。


さっきの声の主はこの子かぁ…



「こちらこそ、はじめまして。
結城雅って言います」



あたしも笑顔でその手を握って握手した。


髪を軽く巻いて、耳の辺りの髪だけを高めの位置でピンクの大きなリボンで結んでる。


服も真っ白なワンピースで、本当に純粋なお嬢様…



「いいお名前ですね。
…そちらは………」



目が瑠唯の方にいっていた。


聞きづらいのかな?


瑠唯、外見は王子面だからしゃべりかけやすいとは思うんだけど。



「あぁ、あたしの弟の瑠唯。
無愛想だけど、許してやって?
…ほら、瑠唯もちゃんと挨拶しなさい」



あたしは瑠唯の脇腹をつついて促した。


まだ瑠唯はめんどくさそうな顔してる。


ほんと、失礼なやつなんだから…



「…ごめんなさいね?
この子、ほんとに無愛想で…」

「いっ…いえ!
全然、構いませんから………」



杏樹さんは白い顔を真っ赤にしてる。


…瑠唯に一目惚れ?



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