アタシの弟。



「父さん、ついでみたいに言わないでくださいよ」



頭をかきながら、苦笑する男の人………


大学生ぐらいかな?


何しろ、あたしよりは年上っぽい。



「はじめまして。
結城雅と申します。
今後とも、よろしくお願いしますね」



一応、笑顔で言ってみた。


挨拶はしとかなきゃ。


ましてや、きっと目上の方なんだから。



「あっ…こちらこそ!
申し遅れてすみません。
黒瀬雅也です」



雅也(マサヤ)さん………


落ち着いた雰囲気だなぁ…。


大学生って感じ。


好青年よね、爽やかな感じで。



「雅也さん…って呼んでも構いませんか?
名字だとお父様と区分がつかなくなっちゃいますから」

「はい。
構いませんよ。
…僕は何とお呼びしたら……」

「普通で構いませんよ。
結城だと瑠唯とかぶっちゃうので、下の名前で」

「…み…やび…さん………?」

「はい!」

「よろしく…お願いします…」

「こちらこそ」



…なぜか顔が真っ赤。


失礼かもしれないけど、どこか初々しくて可愛い感じ。



「雅也さんは大学生なんですか?」



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