アタシの弟。



「…ありがと」



…これしか言えない。


瑠唯の顔、まともに見れない…



「どういたしまして。
ほんと電気いらずだろ。
今日は月明かりだけで寝られるな…」

「ほんとだね…」



神様、今だけ許してください。


弟を…瑠唯を………


今だけ独り占めさせて………。



「…今日、ここで寝ていい?」

「いいけど………
布団、一枚しかないから寒いと思う」



あたしは悪戯に笑った。



「だいじょーぶ。
瑠唯にずっとくっついてるから」



あたしはそう言って、瑠唯にすりよった。


…なんでだろう………


いつもは抑えられるのに、今日はなんだかあたし、大胆すぎるよ…



「…んじゃ、オレも雅にくっついてる」



瑠唯の顔近すぎ━━━!!!!


鼻血出そうなんですけど………



「つつつつつ…月、ほんと綺麗だよねっ!
こんな幻想的な月明かりって、あたし初めて見たよ」

「そう。
…あ、知ってる?」

「なにを?」



瑠唯は何故か、遠い目で月を眺めていた。


…まるで、何かを悟るように………



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