アタシの弟。



「ロミオとジュリエット。
2人はね、こうやって同じ月を見て想いを確かめ合ったらしい。
あの月のように、欠けることのない想いを…
…月を見て、お互いの結ばれない運命を嘆き悲しんだとも言われてるけど」



へぇ………。


なんだかんだ言って、結局結構詳しいじゃん。


結ばれない運命を…か。


あたしにぴったりだな…。



「…なんで愛し合ってるのに、結ばれない運命があるんだろう………」



つい疑問を口にしてしまった。


…瑠唯に不審がられないかな………?



「…そうだよな。
愛し合ってるなら、結ばれるべきだ」



…瑠唯がそう言った瞬間………


不意にお互いの手と手が触れ合った。


あたしは何か寂しくて…


その手を握りたくなった。



「雅…」

「…なに?」

「手、握っててもいい?」

「…いいよ」



瑠唯から手を握ってきた。


…こんなの、不謹慎なのかもしれない。


あたしたちは恋人同士でもない。


ましてや、姉弟という関係。


でも、きっと………


瑠唯からしたら、お姉ちゃんにちょっと甘えてるだけなんだ。



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