アタシの弟。



「おやすみ、雅」



そしてあたしは眠りに落ちた。


今日は昼寝したからかな?


あたしは夢を見た。


…ということは、レム睡眠だよね。


夢の中で、幻想的な月明かりに照らされた瑠唯が………


あたしの唇にそっとキスをして耳元でこう囁いた。



「愛してる…」



その時の表情がとても切なくて………


泣きそうな顔をしていた。


苦しんでる…


そんなイメージだった。


たとえ夢の中でも、そんな顔をされるとあたしまで切なくなって━━…


優しく声をかけたいのに、言葉が出なかった。


この世のものとは思えないほどの美貌の持ち主の瑠唯。


その瑠唯が綺麗な顔で泣いていた。


…なのに、あたしは何もできなくて………


夢の中の話だけど、瑠唯ごめんね。


こんな頼りないお姉ちゃんで…


そして、ロミオ。


ジュリエットをよろしくね。



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