アタシの弟。



あたしはワンピースを瑠唯に高く掲げて見せた。



「いいんじゃない?」



…まったく………


なんでいつもこんなに無愛想なんだろう…


今で始まったことじゃないからそんな怒りも湧かないけどさ。



「このワンピースにこのカーディガンを合わせて…
うん、完璧!」



あたしはひとりで納得して頷いた。


ようやく決まった━━━!!!


あたしはホッとして、自分のベッドに飛び込んだ。


そして、パカッと携帯を開く。


もはや、この行為はあたしの週末の習慣となっている。



「いつも思ってたんだけどさ」

「なにー?」

「毎週毎週なにやってんの?
週末になると遅くまで携帯いじって」



あたしは言おうか言うまいか、一瞬迷った。


でも、結論はすぐに出た。



「…あたし、携帯小説描いてるの」

「携帯小説!?」



…ほらほら。


予想通りのリアクションだよ。


実はあたし、携帯小説を描いたりしている。


描きはじめたのはお父さんがきっかけだった。


うちは自営業で、収入も景気に左右されやすい。


入る時は入るし、入らない時は入らない。



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