アタシの弟。



「…残念ながら………」

「所詮雅だしなぁ~。
書籍化なんてありえねぇよな」



…ムカつく~~~~~!!!


もう書籍化されてるっつーの!


全国各所の書店にて大好評につき販売中ですから!


…でも、そんなこと言ったら絶対瑠唯読むもん。


ストーリー、弟に恋する姉の切ない恋物語だよ?


バレちゃうじゃん!!!


そりゃマズイって。


納豆とブルーチーズとゴキブリミキサーにかけてジュースにしちゃったってぐらい。


それぐらいマズイよ。



「売れもしない小説まだ描くわけ?」

「…うるさいっ!!!
あたしの勝手でしょ?
瑠唯はさっさと寝なさいよ~」



瑠唯はふてくされて、そっぽを向いちゃったけど。


…初めてだった。


人にこのこと話すの………



書籍化の話を頂いた時は本当に嬉しくて、みんなに言いふらしたいぐらいだった。


でも、臆病なあたしは瑠唯の耳に入ることを恐れて…


誰にも話していなかった。


………最近、確実に瑠唯とあたしの距離が縮まってる…。


そんな想いを噛みしめつつ、今日は早めに切り上げてさっさと寝た。



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