アタシの弟。
髪をきっちり整えていて、ぴっちりシワのないスーツ…。
誰だろう?
「結城雅様、瑠唯様でしょうか?」
「そうですけど…」
「私、黒瀬秀一(クロセシュウイチ)の秘書をしております眞田慶人(サナダケイト)と申します」
「はぁ…」
「本日は結城様に宴の席を設けることの許可を得たとの連絡が学校側から入りまして、お伺いした次第なのですが。
よろしかったですか」
「はぁ…
よろしかったです…」
…思わず、その早口に圧倒された。
早口なのに、呂律が回ってるからはっきりしてて聞こえやすい。
秘書の眞田さんね。
覚えとかなくちゃ…
…というか、その教育委員会のお偉いさん、黒瀬秀一さんっていうんだ。
これも覚えとかないと………。
「つかぬことお訊きしますが。
あの、黒瀬さんって何歳ですか?」
「…こら、瑠唯!
失礼なこと言わないの!!!」
…なんで!?
なんでそんなとんちんかんなことを、いきなり訊いちゃうかな………
最近、キャラ変わったよ瑠唯…
あたしは「すみません」と一言添えて、眞田さんに謝った。