アタシの弟。
「それはそれは…
こんな素敵なお嬢さんを、外に立たせておくなんて………。
すまないね、私としたことが。
どうぞ、車に乗ってくれたまえ」
「いやいや、そんな………」
「それに、この時期は秋といえども長い時間外にいれば身体も冷えるだろう。
…眞田、確か車内にコートがあっただろう」
「はい。
しかし、お嬢様にプレゼントする予定の品ですが………」
「構わんよ。
また買いにいけばいい話だからね。
今は娘よりこの子にコートが必要だ。
早くかけてあげて」
「かしこまりました」
……………???
眞田さんがあの高級車に戻ってまもなくしてまた出てきた。
…コートって………?
「雅様、どうぞおかけください」
「…えぇ!?」
眞田さんがあたしの肩にかけたコートを見ると………
…高そ━━━━━!!!!!
ヤバイよ!!!
首のところに毛皮みたいなの、ついちゃってるよ!?
…ちょ……………!
なんでこんな見るからに高そうなコート………
「ダメです!
こんなのかけれません!!!」
あたしは眞田さんにコートを返した。