アタシの弟。
やがて、車が停まって運転席から眞田さんが出た。
「雅様、どうぞ」
眞田さんがドアをあけてくれてる。
「ありがとうございます…」
なんか悪いなぁ………。
眞田さん、年上なのに。
あたし、コキ使ってるみたいで罪悪感が…
「瑠唯様も、どうぞ」
「どうも」
「…瑠唯っ!!!
また失礼なこと………!」
「ちゃんと言っただろ?
“どうも”って」
…最悪だ。
どうして、そんな口が聞けるわけ?
申し訳ないと思わないかな?
別にお嬢様とかじゃないのに、車のドアあけてもらったり…
あたしには瑠唯の神経が理解できないんだけど。
「…まぁまぁ、雅ちゃん。
どうぞ入って」
顔をしかめていたあたしに、黒瀬さんが屋敷に入るよう促した。
入り口玄関の大きな扉が開いてあたしは一歩足を踏み入れた。
「おかえりなさいませ。
旦那様、雅様、瑠唯様」
…うわぁ………!
たくさんのメイドさん(と思われる人)たちが一斉にお辞儀した。
黒瀬さんにエスコートされて…
昔憧れてた絵本の中のお姫様にでもなったような気分。