アタシの弟。
お城で催される舞踏会に招待されて、お城へ向かうの。
そこで、隣国の素敵な王子様に出逢って2人は一瞬で恋に落ちる。
やがて、2人は結婚して………
幸せな家庭を築くの。
そんなストーリーに憧れてた。
…実際、恋愛してもおかしくない年頃になってみて、好きな人は弟だなんてね。
周囲が祝福してくれるはずないのに。
というか、瑠唯があたしのこと意識してないんだし…
こんなラブストーリー、ありえないんだよね。
どちらかといえば、あたしたちはロミオとジュリエットがお似合い。
もし、瑠唯があたしのことを好きになってくれたら………
もし、それ以外に結ばれる術がないのなら………
ジュリエットのように、命を絶つのも惜しくない。
瑠唯が一緒なら━━…
…なんて、めちゃくちゃくさいこと本人の前で言えないけど。
「…雅ちゃん?
顔色が悪いようだけど………」
黒瀬さんが心配そうな顔をのぞかせる。
あたし、顔色…そんなに悪いかな?
「いえ…。
なんでもありません。
私は全然大丈夫ですから」
あたしは小さく微笑んだ。