アタシの弟。
…こんなの、美少女がやったらたまらなく可愛らしいんだろうけど。
残念ながら、あたしは美少女じゃありませんよーだ!!!
いいもん。
どうせ、あたしはお姫様じゃないんだし。
ましてや、悲劇のヒロインにもなれないんだよ。
お互い、想い合ってて初めて悲劇が生まれるんだから………
「バカ。
ボーッとしてんじゃねえよ!」
「いったぁ…!」
不意に後ろからきた瑠唯に頭をたたかれた。
なんなのよ…。
あんたのせいで、あたし考え事してたのに!
「そんなボケッとしてるとこが危なっかしいんだよ、雅は」
「それが姉に言うセリフ!?」
「はいはーい。
すみませんね、生意気で。
オネエサマ?」
…くっ━━━━!!!!!
ムカつく!!!
なんなのよ!?
あたしはムキになって、言い返そうと瑠唯の顔を見ていた。
…つまり、見上げてた。
あたしは別にチビってわけじゃないけど、瑠唯背高いんだもん。
チビなわけじゃないけど、モデルみたいな長身ってわけじゃないあたし。
見上げなきゃ、顔が見えない。
「…わっ………!」