追憶 ―箱庭の境界―
私の人生は貴女に捧げた。
私は、何をしてきたのだろう。
同じ日の晩。
仔猫は城を探索したかったのだろうが、眠るリフィル様の腕から抜け出せずにいた。
『…いい夢を見りゅといいにゃ…』
仔猫が呟いた言葉。
只、呆然と、
私はその言葉を耳にしていた。
「…本当に…」
気が付けば、
私はリフィル様の傍らに居た。
「……夢の中だけは…、彼女に幸せを…」
彼女の寝顔を見つめて、
傍らに立ち尽くしていた。
何故、裏切ったのですか。
でも…
裏切られても尚、
私は貴女を…こんなにも…。
苦しい。
何故、こんなにも切ない。
あぁ…
今、私の手で…
……殺してしまおうか。
リフィル様の頬に触れようとした私の手は、震え、躊躇い、再び拳を握った。
―――…出来ない…
「貴女は…私を裏切った…。…許しませんよ、リフィル様…」
私の瞳は、
憎しみの炎を灯す。
「…私は…私の野望を諦めません…。例え…貴女が…私を裏切ったとしても……」
私はあの日、
幼い自分に誓った。
富も地位も、手に入れた。
後は…
「貴女を手に入れるだけ」です。