倉庫の王様
昼休みに呼び出したサチを連れて来てくれたトーヤにさらに感謝。



「なに…ここ…。また倉庫みたい…」

「明日からここにいるから。喫煙室ってことで…」

「来ても…いいの?」

「カギはまだな?そのうちスペア作って渡す」

「悲しくて泣きそうだったの!!だけど今は嬉しくて泣きそう…」



昨日からカワイすぎてどうしたらいいのか…。



抱き着いて来たり捨て猫みたいな目で見つめたり…。



俺の方がハマってるんじゃないかって心配になるくらい。



この小さい体とか…俺が守ってやるからって純粋に思う。



浮気しようとして逆に思い知った気持ちのデカさ。



俺、お前がいい。



全部お前がいい…。



「先生…?」



抱きしめたらなにも言えなくなってしまった。



喜んでくれてよかった…。



「サチ…」



愛おしいってこの感情のことだろうな…。




離したくないし離れたくもない…。



ずっとくっついてられたらいいのに…。



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