倉庫の王様
とりあえずペコペコ頭を下げて警察署を後にした。



後部座席に座ってる玉手は学校で見る玉手じゃなくて少年の顔。



青春だね~…。



「遊和、あとは俺に任せて。キライでしょ?面倒なの」

「おぉ、よろしく」

「3万ね」

「はぁ!?前に貸したのも返してもらってねぇのに!?」

「じゃあ俺帰る」

「わ、わかった…」



とりあえず財布にあった1万を渡し、駅前でふたりを降ろした。



アイツに任せて大丈夫だろうか…。



信用してないわけじゃねぇけど…。



まぁいいか。



俺は学校戻って玉手の処分をナシにして来るか…。



結局家に帰れたのは深夜過ぎ。



サチからの着信があったけど寝てる時間だから明日にしよう…。



『いろいろあって忙しくて今帰った。また明日』



それだけメールして毛玉に遅くなったメシ。



「ごめんな~…」



夢中で食ってすぐに寝た毛玉を見てから俺も腹が…。



けど冷蔵庫になにもない…。



もう…寝る…。



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