なんでも屋 神…第一幕
少し走ると、公園脇に設置されたバスケのコートで遊んでいる小学生の子供達。
秋の涼風をものともしないその笑顔に、心の何処かが癒された気がした。
そのまま外の景色を眺めていると、中国語のパブやスナックの看板が増えていき、目前に三階建てのビルが現れた。
一階二階は[風林飯店]。その名の通り中華料理店だが、俺の目的地は三階。
[風林飯店]の脇にエスカレードを停め、奏と共に彫刻が施された自動ドアを入っていく。
少人数用の円卓を並べた一階を通り過ぎ、厨房脇に設置されている階段で二階へ上る。
二階は半分大人数用の円卓と個室となる。本来なら此処までしか入れないが、中国語で関係者以外立ち入り禁止と書かれている、白く塗った鉄の扉を開けて奥に進む。
その時、背後から中華包丁を振りかざしたコックが、血相を変えて追いかけてきた。
どうやら不審者だと思われたらしい。日本語で小龍に会いに来たと何度も伝え、何とか通じたらしく身振り手振りで此処で待ってろと言われ、コックは三階に通じるコンクリートの階段を駆け上っていった。
秋の涼風をものともしないその笑顔に、心の何処かが癒された気がした。
そのまま外の景色を眺めていると、中国語のパブやスナックの看板が増えていき、目前に三階建てのビルが現れた。
一階二階は[風林飯店]。その名の通り中華料理店だが、俺の目的地は三階。
[風林飯店]の脇にエスカレードを停め、奏と共に彫刻が施された自動ドアを入っていく。
少人数用の円卓を並べた一階を通り過ぎ、厨房脇に設置されている階段で二階へ上る。
二階は半分大人数用の円卓と個室となる。本来なら此処までしか入れないが、中国語で関係者以外立ち入り禁止と書かれている、白く塗った鉄の扉を開けて奥に進む。
その時、背後から中華包丁を振りかざしたコックが、血相を変えて追いかけてきた。
どうやら不審者だと思われたらしい。日本語で小龍に会いに来たと何度も伝え、何とか通じたらしく身振り手振りで此処で待ってろと言われ、コックは三階に通じるコンクリートの階段を駆け上っていった。