なんでも屋 神…第一幕
テーブルの上に茶封筒を乗せたまま、軽やかに歩き出したミチルを呼んだタクシーに乗せた。
哀切を纏った秋の夜風、ミチルを乗せたタクシーは、桃色の夜風を残して夜の闇に消えていく…ミチルに出会えて、少し成長出来た気がした秋。
ミチルが本当に望んでいたのは、羽尾の死じゃない。一度は心から愛した人間の幸せを望みながらの別れを、ミチルは望んでいたのだ。
羽尾が死んだ事で、振り切れたミチルを見れたからじゃない。過去にケジメをつけ、新たに歩き出そうという人間は美しい。
そこには顔や性格の美醜は問われない。万人が輝ける権利を持っている。そして目にした人間は素直にそれを認め、旅立つ人の背中を見つめつつ憧れる。
タクシーのテールランプが見えなくなる迄、瞳の先を奪われていた。
家の中に入り、デニムのポケットから携帯を取り出し小龍に電話を掛ける。
「小龍、急な話しなんだけどな、明日お前を含めた兵隊を貸して貰いたいんだ。」
「…良いですけど、何かするんですか?」
部屋のテーブルに投げたマルボロライトの箱から、唇で一本タバコを取り出す。
哀切を纏った秋の夜風、ミチルを乗せたタクシーは、桃色の夜風を残して夜の闇に消えていく…ミチルに出会えて、少し成長出来た気がした秋。
ミチルが本当に望んでいたのは、羽尾の死じゃない。一度は心から愛した人間の幸せを望みながらの別れを、ミチルは望んでいたのだ。
羽尾が死んだ事で、振り切れたミチルを見れたからじゃない。過去にケジメをつけ、新たに歩き出そうという人間は美しい。
そこには顔や性格の美醜は問われない。万人が輝ける権利を持っている。そして目にした人間は素直にそれを認め、旅立つ人の背中を見つめつつ憧れる。
タクシーのテールランプが見えなくなる迄、瞳の先を奪われていた。
家の中に入り、デニムのポケットから携帯を取り出し小龍に電話を掛ける。
「小龍、急な話しなんだけどな、明日お前を含めた兵隊を貸して貰いたいんだ。」
「…良いですけど、何かするんですか?」
部屋のテーブルに投げたマルボロライトの箱から、唇で一本タバコを取り出す。