なんでも屋 神…第一幕
「慎重に事を進めていたお前だったが、幾つかのミスを犯した。一つは、楊とタオが流れ者の殺し屋だと言った事だ。羽尾を殺したのと俺を襲った事、二人が本当に流れ者だったら、仕事を終えて直ぐに大陸へ戻るはずだ。それがこの街に居残り、偶々違う雇われ主に雇われたとは考えにくい。」
ベレッタの安全装置を解除し、スライドを引いて照準を定めた。
「そして決定的だったのは、松の死に目も見ずに[三谷組]の仕業だと言ってのけた。此処からは俺の仮説だ…[三谷組]から俺との関係を嗅ぎ付けられ、それを否定する為に松を殺した。それは[三谷組]にとっても好都合だった…俺に力を貸してくれる仲間を消すのが目的だったそのボスは、お互いの敵を交換して俺の目を眩ませた。」
一気に話して思わず溜め息が出る。仲間に…仲間だと思っていた奴に銃口を向けるのは、身を引き裂かれるように辛い…。
「…死には死を以て償って貰う。今回この騒動の黒幕は、お前だよな小龍…。」
黒く澱んだ目尻を下げ、二つの銃口を向けられながらも不敵な笑みを零す小龍。その瞳は虚飾では無く、あくまで冷眼。漏れる嘲笑が計り知れない闇の暗さと、不気味さを感じさせる。
ベレッタの安全装置を解除し、スライドを引いて照準を定めた。
「そして決定的だったのは、松の死に目も見ずに[三谷組]の仕業だと言ってのけた。此処からは俺の仮説だ…[三谷組]から俺との関係を嗅ぎ付けられ、それを否定する為に松を殺した。それは[三谷組]にとっても好都合だった…俺に力を貸してくれる仲間を消すのが目的だったそのボスは、お互いの敵を交換して俺の目を眩ませた。」
一気に話して思わず溜め息が出る。仲間に…仲間だと思っていた奴に銃口を向けるのは、身を引き裂かれるように辛い…。
「…死には死を以て償って貰う。今回この騒動の黒幕は、お前だよな小龍…。」
黒く澱んだ目尻を下げ、二つの銃口を向けられながらも不敵な笑みを零す小龍。その瞳は虚飾では無く、あくまで冷眼。漏れる嘲笑が計り知れない闇の暗さと、不気味さを感じさせる。