なんでも屋 神…第一幕
安物の黒いシングルスーツ。在り来たりな白いYシャツにノーネクタイ。茶髪を少し立たせ、希望を無くしたように無表情な若い男。
ゆっくりと歩きだし、俺と同じく両者の中央で歩を止めた距離は、凡そ五メートル。
ベレッタの引き金を引けば、一発で眉間をぶち抜けるが、その顔には何か有りそうだった。
「歳で見れば、[住谷組]に居た頃は準構だったろう?何故今更になって表舞台に出てきた?」
俺の言葉に鼻で笑って返事をする不敵な男だが、表情に憤慨を隠せなくなってきた。
「歳はアンタと同じだ。アンタの事は昔から知っている。メインでは知らない者はいない程の有名人だったからな。タメながら憧れたような時期もあった。」
その男は燃えさかるような瞳を携え、鬼面の表情に変わるまで時間はかからなかった。
「…俺はアンタの事を知ってるのに、アンタは俺の事を知らない…か。とことん頭にくる野郎だ。[cross]に入れて欲しいとアンタを訪ねた事もあったんだぞ!」
ゆっくりと歩きだし、俺と同じく両者の中央で歩を止めた距離は、凡そ五メートル。
ベレッタの引き金を引けば、一発で眉間をぶち抜けるが、その顔には何か有りそうだった。
「歳で見れば、[住谷組]に居た頃は準構だったろう?何故今更になって表舞台に出てきた?」
俺の言葉に鼻で笑って返事をする不敵な男だが、表情に憤慨を隠せなくなってきた。
「歳はアンタと同じだ。アンタの事は昔から知っている。メインでは知らない者はいない程の有名人だったからな。タメながら憧れたような時期もあった。」
その男は燃えさかるような瞳を携え、鬼面の表情に変わるまで時間はかからなかった。
「…俺はアンタの事を知ってるのに、アンタは俺の事を知らない…か。とことん頭にくる野郎だ。[cross]に入れて欲しいとアンタを訪ねた事もあったんだぞ!」