なんでも屋 神…第一幕
形良く割れた腹筋。針金を絞ったように引き締まる筋肉。
寒さなど微塵も感じない。迸るほどの熱く滾る血汐…泣きじゃくる相馬の前に立ち、背中を拝ませる。
背中に描かれた美しい聖母マリア像…端麗な顔立ち、浮き出る鎖骨のライン、肉厚な形の良い唇、全てを許してくれそうな優しい瞳、その瞳の先には、絹衣を一枚纏い、抱いた赤ん坊を見つめる…真美を模したマリア像。
本来ならば、真美の未来に待っていたであろう光景。その光景を背中に彫る事で、過去の罪を償ったと思い…目を背けていた。
だが、今は前を向き、生きながら罪を償おうと思い始めた。逃げて罪は償えない…その事に気づいた瞳に一点の曇りも無い。
一際相馬の泣き声が響き渡った刹那…工場内に乾いた銃声が木霊する。
空薬莢の落ちる姿がスローに見え、その先に立っているのは小龍…小刻みに揺れる両腕の先には、黒光りするトカレフが握られていた。
寒さなど微塵も感じない。迸るほどの熱く滾る血汐…泣きじゃくる相馬の前に立ち、背中を拝ませる。
背中に描かれた美しい聖母マリア像…端麗な顔立ち、浮き出る鎖骨のライン、肉厚な形の良い唇、全てを許してくれそうな優しい瞳、その瞳の先には、絹衣を一枚纏い、抱いた赤ん坊を見つめる…真美を模したマリア像。
本来ならば、真美の未来に待っていたであろう光景。その光景を背中に彫る事で、過去の罪を償ったと思い…目を背けていた。
だが、今は前を向き、生きながら罪を償おうと思い始めた。逃げて罪は償えない…その事に気づいた瞳に一点の曇りも無い。
一際相馬の泣き声が響き渡った刹那…工場内に乾いた銃声が木霊する。
空薬莢の落ちる姿がスローに見え、その先に立っているのは小龍…小刻みに揺れる両腕の先には、黒光りするトカレフが握られていた。