なんでも屋 神…第一幕
ふらつきながら睡魔と戦い、家に向かって行く松を見届け、タクシーの運転手に家まで飛ばして貰った。



俺も家に着くなり、服もそのままで直ぐベットに潜り込んで眠りの中へ。



だが、今度は夢を見なかった…その事に意識が無くても胸をなで下ろす。



夜中の三時頃、黒沢の兄ぃから電話があったが、夜逃げの仕事中は音もイルミネーションも消していた。



家に帰ってきてそれを解除するのを忘れていた為、深い深い眠りに落ちている俺は、鳴り続ける電話に気が付かなかった。



気持ちよく眠っていた俺の腹に、重い石が乗せられた気がして、外の眩しさをこらえながら何とか目を開く。
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