time
次の日学校に行くと、海斗の姿があった。
こうなってしまった事を謝りたくて、海斗のそばに行ったけど・・・避けられてしまった。
それからずっと海斗は、
授業が終わるのと同時にどこかへ行き、チャイムと一緒に教室へ戻るようになった。
せっかく近くにいても、あたしは周りの視線が気になって話しかけることが出来ずにいた。
何日かすると、クラスの中での冷やかしもなくなった。
でも、海斗との間に出来てしまった溝が消えるわけではない。
最近、
もう卒業するまで話すことはないんじゃないかなっと思うことがよくある。
もちろんあの笑顔をみることも。。。
亜美や、あいちゃんは、
きっと時間が経てば大丈夫だと言って、あたしを励ましてくれた。
そして、あたしもそれを信じた。
信じなければ学校に来ること、
海斗に会うことさえ
不安に押しつぶされて出来そうになかったから。
でも、あの日から海斗に会うこともなくなってしまった。
今さら自分のキモチを伝えようとか、関係を戻したいとか、
そんな事は言わない。
ただ謝りたいだけ。