time
時間はあっという間に過ぎ、
私たちはそのまま6年生になった。
毎日、とても充実していた。友達と話して、笑って。
そんなとき先生がある話題を口にした。
「はい、じゃぁ今日は修学旅行について進めようと思う。」
―修学旅行
今年は6年だから最後の思い出作りだなぁ。
どこに行くんだっけ?
誰と一緒の班だろう??
「まず最初に、クラスの中から1人長を決めてもらう。」
先生の話もろくに聞かずに窓の外を眺めるあたし。
今日は、いい天気だなあ。真っ青な青空に、鳥たちが気持ちよさそうに羽ばたいていた。
明日もこのぐらいいい天気だといいんだけど・・・
「東野さんがいいと思います!!」
どこか遠くから声が聞こえたような気がしたが、それ以上に外の景色に夢中になっていた。
「東野ぉ~~~!!どうだ??」
あたし今呼ばれた??
「えっ?何がですか??」
1人きょとんとしているあたしに先生は呆れながら言う。
「だから~修学旅行の長だ。」
長かぁー。
・・・えぇぇぇえ!?