time
「ふぁ~ネムっ!!」

ただいま朝の6時。
いつもよりちょびっと早起きした。



昨日、あたしは嬉しいことがあった。
きっとこれから、海斗と一緒に過ごす時間が増えるだろう。

せめて好きな人の前では、可愛い自分でいたい。





髪の寝癖を直し

ほんのり淡いリップ

それから

鏡をみて笑顔をつくる。




こんな風にちゃんと笑えるかな?海斗の前で。

今日は、話しかけよう。

まず「海斗、おはよう」って...





朝ごはんを軽くすませ学校へと急ぐ。

外の空気はとても爽やかで、何でも出来そうな気がした。



突然、目の前にふと現れたのは...

大好きな人だった。



速まる鼓動。

火照る顔。

微かに震えるあたしの手。



話しかけるんだ。

「か、海斗ッ...おはよ-!!」




出来た!!

相手の返事はまだだけど、言えたことが嬉しかった。




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