promise



「間に合ったな」



「チケットを拝見します」



私はお姉さんに
チケットを見せた。



そして真っ暗な部屋に入る。



「Kの2と3…あった!」



「私3ね♪」



席に座る。



「何で席替えしたのかな」



ドキッ



「俺、ずっと美幸の
隣がよかったなぁ」



ドキドキッ



「あれ?美幸顔真っ赤!」



「ば、ばか!赤くない!」



「いや、真っ赤」



そう言っていたずらっぽく
笑う銀次は悔しいけど
なんかかっこいい。



「美幸は?席替えしたかった?」



「えっ」



そこ私に振る?



「美幸はしたかったんだっけ」



確か石井に、と銀次が言う。



「ち、違っ…」



ブー



予告が始まった。



銀次はニヤニヤ見てくる。



えーい!やけくそ!



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