【完結】不良彼氏の甘い誘惑
ガシッ


「待てよ」





腕を掴まれた。







「きゃっ……はっ、放して!!」


「放さねぇよ」



爽真君は抵抗するあたしの腕を掴み、また壁に押し付けた。





「きゃっ……ちょ、ちょっと、痛い!!」


そして爽真君はニヤリと笑うと、あたしの耳元で囁いた。







「……俺から逃げられると思うなよ?」



?!何?今の―――







「なっ、何言って……」

あたしは声を絞り出した




「言っとくけど……俺から逃げようとしてもムダだから」


爽真君の声がさっきよりも低くなった。







「……えっ?」


どっ、どういう意味?





「……逃がさないから」

爽真君はそう言ってニヤリと笑った。



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