チャットは運命 【実話】
「日向ちゃん?どうしたの?」
話すのはとても久しぶり。
クラスが離れてからあまり顔を
合わせることはなくなったから。
「これ、実梨ちゃんが渡してって」
日向ちゃんは少し申し訳なさそうな
表情をしてその場を去って行った。
「辛かったら見なくていいんだよ?」
隣で沙綾が心配してくれている。
「大丈夫」
そう返事をして私はその手紙を開いた。
中はぎっしりと実梨ちゃんの字で
埋め尽くされていた。
「うっわ、長すぎる」
沙綾は呆れていた。