チャットは運命 【実話】
-----------------------------------------------
鈴音ちゃん
この手紙は誰にも見せないでね。
それで突然だけど私もう西崎君のことは
好きじゃなくなったから。
鈴音ちゃんも西崎君のこと好き
みたいだし・・・私は全然平気だよ。
仲良いなら付き合っちゃえば?
たかが男の子一人に振り回されたく
ないし、そんなことで友達関係が
ぎくしゃくするのってなんか
馬鹿馬鹿しいじゃん?
実は私もう他校に好きな人出来たん
だよね~。
だから私に気使ってるならもうやめて。
実梨
-----------------------------------------------
なにこれ?
全部自分のせいでしょ?
第一私は喧嘩なんかした覚えないし
無視しだしたのは自分のくせに
馬鹿馬鹿しい?
どの立場に立ってものを言ってるの。
私が何したって言うのよ。
西崎秀のこと好きじゃなくなったんなら
怒る必要だってないじゃない。
矛盾点が多すぎる。
「ちょ、鈴音!」
私は腹が立って気がついたら教室を
飛び出していた。
探し回ってようやく実梨ちゃんを
見つけた私は彼女の腕を掴む。
びっくりした表情でこっちを見た彼女は
私だと認識するとすぐに手を振り払った。
周りの生徒は口を開くことすら
忘れている様子だった。
「あの手紙は何?」
「・・・」