チャットは運命 【実話】

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鈴音ちゃん


この手紙は誰にも見せないでね。

それで突然だけど私もう西崎君のことは

好きじゃなくなったから。

鈴音ちゃんも西崎君のこと好き

みたいだし・・・私は全然平気だよ。

仲良いなら付き合っちゃえば?

たかが男の子一人に振り回されたく

ないし、そんなことで友達関係が

ぎくしゃくするのってなんか

馬鹿馬鹿しいじゃん?

実は私もう他校に好きな人出来たん

だよね~。

だから私に気使ってるならもうやめて。



実梨

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なにこれ?

全部自分のせいでしょ?

第一私は喧嘩なんかした覚えないし

無視しだしたのは自分のくせに

馬鹿馬鹿しい?

どの立場に立ってものを言ってるの。

私が何したって言うのよ。

西崎秀のこと好きじゃなくなったんなら

怒る必要だってないじゃない。

矛盾点が多すぎる。

「ちょ、鈴音!」

私は腹が立って気がついたら教室を

飛び出していた。

探し回ってようやく実梨ちゃんを

見つけた私は彼女の腕を掴む。

びっくりした表情でこっちを見た彼女は

私だと認識するとすぐに手を振り払った。

周りの生徒は口を開くことすら

忘れている様子だった。

「あの手紙は何?」

「・・・」

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