禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「やっぱり…。」



英里奈もあたしも、うつむいて言葉が出てこない。



「神楽さんは、何か知ってるんでしょ?話せないことなのか?」


「…あたしにも良く分かんない。」



ポツリとつぶやいた。



「良く分からない?どうして。」


「見たわけじゃないし、ただの推測だから。」



「じゃあさ、神楽さんはどうして宮埜さんの家にいるの?それなら話せるだろ?」



どうしよう。



隠しておきたい。



でも…



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