禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「顔はだいぶ、スッキリしたみたいだね。」



そう言いながら微笑んだ。



「ありがとう。」


「いいよ。適当にそこら辺に座って。」



「うん。」



初めて入った宮埜の部屋。



ベッドとテーブルと…



ほとんど物がない。



適当に床に座って。



ボーっと窓の外を見た。



「この部屋に初めて入った女の子。」


「え?」



まだ、ボーっとしてる。

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