禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~

「母親に誰って。」


フッと鼻で笑った。


「母親…?」


確かに。


声は母親だけど。


あんなにやつれて、疲れきった感じだったのに。


しばらく会わない間に。


こんなに派手になるもの?


高そうな宝石を身にまとって。


オーダーメイドだって一目で分かるくらいの、似つかわしくないブランド服。


「まぁ…神楽の家にふさわしいように手をかけたから、分からなくても無理ないわ。」

「アンタなんかが、どんなに手を掛けて着飾っても、神楽の家になんかふさわしくない!!」


ハッキリと言い切った。


この母親が…

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