DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
王妃ディーヴァ。
リチャード王が、亡き王妃の後迎え入れた異国の……出生も伏せられた王妃。
あきらかにエルカイザ人とは違う容姿はどこの国の生まれか。
だが、そんなことはどうでもいいと思わせるほどに美しく妖艶な姿は、老いすら感じさせない。
実際、まだどこか少女のような瑞々しさすら覚える。
リチャード王が片時も側から離さない理由も納得できる。
「ありがとうございます。では、失礼します」
深々と頭を下げてラファエルは王妃に応え、部屋を後にした。
優しく、常におだやかにラファエル達に接してくれる美しい王妃。
そもそもアイアン・メイデンプロジェクトを立ち上げた本人である王妃は、ラファエルにとっては恩人でもある。
このプロジェクトがあったからこそ、ラファエルは今、こうして自由に手足を動かすことができる。
彼女の望みならば、どんなことでも叶えたいと思う。
戦場に立つことも、王室を、国を脅かす者を消すことも……
そう、素性などどうでもいい。
彼女こそがこの国を救い出す女神だとラファエルは信じてやまない。
そして、そう思いは他の守護天使達もおなじであろうと……
きっとそこから絆はいつか強まるはずだと……