DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
ベッドに腰掛けたままのミカエルの横からテーブルの方へと降り立ち、ジュードは笑った。
「まさか。俺はそんなに悪食じゃない」
テーブルの上に置かれていた煙草に手を伸ばそうとして、横に置かれたものに気付く。
ジュードの目線がそれにいったのを確認したミカエルが
「この前のキャンディーのお礼」
何故か仏頂面でそっけなく言った。
「そりゃ、どうも」
首を傾げながら見やると、ミカエルの表情が強張っている。
それを見たジュードは思わず噴出しそうになるのをこらえた。
薄らと染まった頬が、懸命に照れ隠しでそんな表情をさせてるのだと気付いてしまったから……
「これがこの辺の酒じゃ一番旨いんだ。ありがたく頂いておこう」
ミカエルが持ってきた酒のラベルを見ながら、煙草をくわえ火をつける。
そのまま口に煙草をくわえたままキッチンへとグラスを取りにいくジュードの背を横目に、ミカエルはこっそり笑みを浮かべた。