DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
あの少女もジュードのことを知人に似ていると言っていた。
確かにエルカイザでは珍しい容姿であるから、同一人物であろうか?
「同族なら会ってみたい気もするがな」
ジュードはそう言いながら酒瓶に手を伸ばす。
嘆きの七日間の後、この大陸が現れ。
ここに上がった時、ジュードは一人きりだった。
記憶は失われ、人に紛れ暮らすうちに、自分が一体どういう存在なのかを知り。
人の繁栄と共に各地で発見された過去の文献に触れる機会を得て、自分の種族を知り……今では徐々に古の言葉も思い出しつつある。
だが、同族らしき者に逢う事はなく、何故自らが一人しかいないのか……自らのルーツに関わる肝心な部分は未だ不透明なままだ。
他に生きている同族にあえば、そんな部分もわかるのではないのかとも思う。
世界が水に沈む前。
何が起こったのか。
どんな暮らしをしていたのか。
興味がないといえば嘘になる。