DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


何より、最近頻繁に夢で聞く声。

不快感を覚える反面、忘れてしまってはいけないことなのではと。

自分は何か重大な事を忘れているのではないか?

そんな気がしてならない。

何かきっかけがあれば、すぐに思い出せそうな気もするのだが……

「ジュード? どうかした?」

瓶を手にしたまま考え込んでしまったジュードの様子に首を傾げたミカエルの声にハッとする。

「いや、何でもない」

ジュードは軽く頭を振り、瓶のコルクを指先で捻って抜いて、中身をグラスに注ぎながら話題を変えた。

「で? わざわざコレを届けにきただけじゃないだろう……また眠れないとかそんなやつか?」

「……悪い?」

茶化してるように聞こえたのか、低く声を落としてミカエルはぼそりと言う。

「いや、悪いとは言ってないが……」

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