DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
じっと通信機に映し出された文字を目で追うミカエルの表情を伺ううちに。
ミカエルの表情ががだんだんと硬くなるのにジュードは気付いた。
少し戸惑ったようにも見えるミカエル。
普段とは少し違うその様に違和感を覚える。
「……行かなきゃ」
通信機を手の平におさめて、ミカエルは何故か溜息まじりに呟いた。
「今回はジュードは来なくていいわ。残念ながらあなたの食事は用意できそうにないし」
「……?」
ミカエルの言う意味がわからず首を傾げるジュードに、ミカエルも首を傾げてみせる。
「今回は民間人相手よ。暴動になりそうになってるから収拾して来いって……なんで私なのかしら?」
国内での任務。
内乱は珍しいことではないから、それで呼ばれることはあっても、通常は戦闘状態に陥ってしまって、軍では収拾がつかない状況になって呼び出されるのがほとんどだ。
今回のように、起きそうではあってもまだ起きていない状態で守護天使をわざわざ呼び出すことはないのに……