DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
(―4―)




細い鉄骨が狭い感覚で並びながら中心部へ向かって伸び、ドーム状になった天井。

それを支えるように直線に並んだ何列もの太い鉄柱の列。

天井の下の空間に壁はなく、周りを囲うのは人の頭より少し高いくらいの鉄の柵。

並んだ鉄柱の列の間を時折り。

白煙を上げながら、幾つも黒い車両を連ならせた乗り物が、警笛と共に侵入してくる。

それがゆっくりと速度を落として鉄柱の列の間に止まるのを待つ人々の頬を、煙の匂いを含んだ風が撫でていく。


――アルマ駅


高低差の激しい山岳地帯を国土の大半に要し鉱山資源の豊富なエルカイザでは、早くから鉄道が発展を見せ、国民の多くは街から街への移動に鉄道を利用する。

首都であるアルマには各地からの線が集まり、ひっきりなしに黒い車両が出入りし、駅構内は多くの人々が行き交う。


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