DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>





「すまんな、アレックス」

駅の奥に近い路線の乗り場で、停車した車両の前。

他の乗り場に比べ人が少ないのは、わざわざ戦闘の激しい西方面へ向かう人は少ないからだ。

西へ向かう列車に乗ろうとするアレックスをガーフィールドとリリスが見送りにきていた。

「いえ、どのみち西方面の国境地帯へはカラヤを経由しますから」

ガーフィールドから預かった封筒をコートの胸元に手をいれて、内ポケットへしまいながらアレックスは頷いてみせた。

通常任務の際は軍用トラックでの移動が多いが、今回は休暇中。

私用での旅になるので鉄道を利用しての移動になる。

カラヤは西方面へ細かく枝分かれする路線の分岐点にあたる。

そもそも、ルーシーが西国境近くで目撃されてるという情報はあっても現在どこにいるか確定した情報はない。

元々カラヤで情報を収集していくつもりだった。


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