DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
ギイ……
ドアの開く音。
それと共に、暖かな空気と明るい光に包まれた。
眩しさに目を細めていると
「あら、ルーシー。どこに行ってたの? もうすぐ夕食出来上がるわよ」
柔らかな声が耳に飛び込んできた。
「おねーちゃん、遅い~」
続けて聞こえる可愛らしい声に、自然と口元が緩む。
「ごめんね、レン」
テーブルに両肘をついて小さな手で頬を支えながら自分を見上げる愛しい存在に、謝りながら笑いかけると
「ううん。でもね、ずっと待ってたんだよ……あのね……」
金の巻き毛がふわふわして雛鳥のような弟が頬杖を崩し、ごそごそとポケットを探りだした。
そして、ほどなくして
「はい。お誕生日おめでとう! おねえちゃん」
ポケットから出した握りこぶしが目の前に突き出され、開かれた。
ふっくらとした手の平の上に、目と鼻と、笑った口らしきものを書かれた小さな木の実が乗っている。