DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
(まずい、意識が……)
今まで動きを見せなかったことから、意識を失っていたと思われるウリエルの声。
ハッとしてルシフェルの剣の先を見る。
剣身にずっと纏われたままの青白い光が、ウリエルの声に反応するかのようにゆらりと揺れた。
(やはり)
あの剣は、ウリエルの反応を探ってる。
思考の果てにたどり着いた疑問に近かった答えが確信へと変わった。
だとするならば、ここでウリエルの意識が戻るのはまずい。
ウリエルがルシフェルの姿を目にしてとる行動はただ一つしか考えられない。
そしてそれは今の状況を最悪に陥れるに違いないのだから……
(ウリちゃん)
祈るような気持ちでファーレンが見守るも、ゆっくりと見開かれていく灰色の瞳。
そして
「……っ!! おま……えっ」
案の定。
その瞳が目の前の人影を捉えた途端、うめき声は憎悪に満ちたはっきりとした言葉となってウリエルの口から吐き出された。
「駄目だ!! ウリちゃん」
必死に声を絞り出すファーレンの目の前で、ウリエルは傍らに落ちていた大鎌へと手を伸ばす。
ルシフェルの剣が纏う光が更に大きな揺らぎを見せる。