DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
守れなかった小さな少女を今度こそ……
それは贖罪。
幼かったあの日、無力な少年だった自分が見過ごした。
世界に比べればほんのささやかであろう。
けれど
目の前に確かにあった不幸への――
複雑な思いから撃ちだされた一投は、気付かれることなくルシフェルの背中へと向かう。
ルシフェルの振り上げた大剣は頭上高くで一際大きく青白い炎を揺らめかせ、振り下ろされようとしていた。
間に合うか……
どちらの結果が先に訪れようと、それは決して最善とは程遠いもの。
愚かともいえる自分の行動か、堕天使の一閃か……見るのは正直怖い。
それでも見届けねばならない。
ファーレンはキリ、と唇を噛み締めた。